1. tftpサーバ
tftpサーバの設定そのものは
Debian のネットワークブート/インストール参照。というか、終わっているものとします(手抜き)
あ、pxelinux.0 のコピーを忘れずに。
まずはイメージの入手。雑誌の付録とかがあればいいけど、私は最近何も買ってないので(セコい)、
このあたりからダウンロードする。DL するファイルは yarrow-i386-disc[1,2,3].iso の3つ。wget あたりを走らせるシェルスクリプトをサラっと書いて、寝る前に実行しておきましょう。
でもって、CD-R に焼いてもいいけど、面倒なので、iso イメージを直接マウントします。(例として /share/images/fedora へマウント)
# mkdir /share/images/fedora
# mount -t iso9660 -o loop yarrow-i386-disc1.iso /share/images/fedora
なぜ、disk1 のイメージしかマウントしないかは後述。
ちなみに、ISO イメージのループバックマウントには、カーネルの Block devices --> Loopback device support が必要。
次に、pxelinux.cfg/default の設定。
せっかくなので、debian の PXEブート用の設定は残しておく。(ちょっと修正してあるけど)
# cat /tftpboot/pxelinux.cfg/default
default debian
deley=20
prompt
timeout=150
label debian |
kernel tftpboot.img | debian 用の設定
append load initrd=root.bin devfs=nomount |
label redhat |
kernel vmlinuz.rh9 | 昔入れた redhat9 用の設定
append load initrd=initrd.rh9.img devfs=nomount |
label fedora |
kernel vmlinuz.fc1 | この部分が Fedora 用
append load initrd=initrd.fc1.img devfs=nomount |
これで、(各ブートイメージを用意した上で)リブレットを PXEブートしたときに、"boot: "プロンプトのときに、"label"で設定してある debian / redhat / fedora をタイプすれば、それぞれのインストーラが起動できる。
最後に、インストールCD(イメージ)内にあるブートイメージ関連ファイルをコピーする(まぁ順番なんてどうでもいいけど)。個人的に RH9 のファイルと重複してしまうのでリネームしている。リネームの内容は、上記 default ファイルの指定内容と同じにする
($CDIMAGE は、cdrom や cdイメージのパス)
# cp $CDIMAGE/images/pxeboot/vmlinuz /tfpboot/vmlinuz.fc1
# cp $CDIMAGE/images/pxeboot/initrd.img /tfpboot/initrd.fc1.img
tftpの設定は以上。
ちなみに、RedHat9 のネットワークブートに必要なファイルも、CD からコピーする際は全く同じパスにある。同時にチャレンジするなら、pxelinux.cfg/default の設定例みたいに、ファイルをリネームして区別する。
2. dhcpサーバ
Debian のネットワークブート/インストールと同じなので略。
3. httpサーバ
やはり
Debian のネットワークブート/インストール参照(笑)
ただ Debian と違って、ドライバ類のコピーという事前準備は不要。
でもって、httpd.conf の(追加)設定
Alias /fedora/ /share/images/fedora/
<Directory /share/images/fedora>
Options MultiViews Indexes FollowSymLinks
Order deny,allow
Deny from all
Allow from 192.168.1.0/24 127.0.0.1
</Directory>
※ 結構重要 ※
ただし Fedora や Redhat では、Debian のインストールと違って(インストール時に選択するパッケージによって)インストール時のディスク入れ替えというものがある。
インストール時にディスクの入れ替えを要求された場合は、イメージ(or CD)の umount -> (CDを入れ替えて)次のイメージ(or CD)の mount -> [OK]ボタン押下 で インストールを続行する。
なので、disk1, disk2, disk3 のイメージを、それぞれのマウントポイントを作って同時にマウントしても(少なくとも OS インストール時は)あまり意味が無い…
■ 1. PXEブート
キー"F12"を押しながらブート -> ネットワークブートのアイコン選択 もしくは、"N"を押しながらブート。
起動するとまずDHCPサーバを探しに行き、IPアドレスを取得すると次は、TFTPサーバを探しに行く。
boot: プロンプトになったら"fedora"とタイプして Enter
■ 2. インストール作業
こっからは、通常のインストール作業と同等。言語とキーボードを選択し、インストール対象のパッケージを HTTP からインストールするよう選択。ネットワークは動的 IP 設定を行い、インストールサーバの IP アドレスとディレクトリを入力する(上の Apache の設定なら"/fedora")。注意点は、サーバの HTTP のポートは 80 限定であること。すると勝手に GUI モードへ移行する。
モニターの設定では、とりあえず"Generic LCD Display -> LCD Panel 800x600"を選択(インストール後に1280x600へ修正する)
■ 3. パーティション・ブートローダの設定
最重要項目!! (XPに未練がない場合はその限りではない)
しくじると2度とXPのリカバリができなくなります(多分)。
てか、
Debian のネットワークブート/インストール参照(くどい)。
/dev/hda3 をいじることなく、パーティション設定を行う。多分、自動パーティション設定はしない方が良い。(取り返しのつかないことになったらヤなので試せない…)
ディスクがあんまりないので、/ パーティション1つのみでやろうとすると、(/boot を作らないから)「警告: ブートパーティション/はこのアーキテクチャ…」と怒られるが気にしない。私は Debian のインストール時にパーティションの設定をしておいたので、/dev/hda7 を選択。swap は勝手に既存のものを使用するようになっている。
ブートローダの設定では、必要があれば他の OS をメニューに加える。/dev/hda1 の XP だけは、デフォルトでメニューに追加される。
また、GRUB のインストール場所を /dev/hda でなく /dev/hda7 にする場合(わからなければこっち)は、[高度なブートローダオプションの設定(O)]にチェックして[次(N)]を押下し、ブートローダをインストール場所を /dev/hda7 に変更する。LBA32なんたらは不要。
残りのネットワークや地域・言語の設定は基本的にデフォルトでどんどん進んで、パッケージは好みのものを選べばよい。
インストール途中の「パッケージ XX を開けません。原因は多分、ファイルの欠落、又はパッケージの破損です。〜」は、ディスク交換のサインです(もちろん DL 失敗でマジで破損している可能性もゼロではないが…)。前述のとおり、umount -> 入れ替え -> mount -> [OK] で進めればよい。基本的に1の次は2、2の次は3。
全パッケージのインストール後のリブート時に、一瞬ブルースクリーンになって更に画面が乱れるけど気にしない。windows じゃないんだから(笑)
■ 4. システムのリブート & XPのリカバリ & Fedora のブート設定
Debian のネットワークブート/インストール参照
他のディストリビューションをインストールしていない場合は、bootpart.exe を使った、OS 起動の設定を行う。Debian などが別パーティションに入っているのなら、そっちの lilo や grub をイジっても OK。とにかく、Fedora がブートできる状態にします。
■ 5. リブート & Fedora セットアップ続き
Fedora がリブートしたら、あと少し。一般ユーザや時間の設定。サウンドの設定は残念ながらうまくいかない。とりあえず進めればインストールは完了する。